カレンダースプレッド
(限付の異なるオプションを使って、タイムディケイによる利益を狙える戦略)
オプション売りの最大の特徴を使う戦略となります。
同一権利行使価格で当月のコールorプットを複数枚売り、
翌月限のコールorプットを1枚購入し、タイムディケイの差を利用して
利益を上げる戦略となります。
受け取り代金(オプションの売りプレミアムの総額)>支払い代金(オプションの買いプレミアムの総額)に
なるように売りつける当月限のオプションの枚数を調整します。
残存日数の法則である10営業日がオススメ仕掛け時です。
残存日数が少ないオプションの方が残存日数が多いオプションより時間的価値の減少率が
大きいことを利用して行います。
複数枚売りつけたオプションのヘッジという意味、役割で翌月限のオプションが役に立ちます。
基本的に満期日まで保有するものではないですが(私は満期日まで持つ派ですが)
当月のプレミアムと翌月のプレミアムの変化を監視して、ギャップが大きくなった時
(それが残存日数の10営業日を過ぎると顕著です)両者を利益確定する。というタイプの取引手法です。
カレンダースプレッドの戦略の例
日経平均株価 16500円 SQ 残存日数11日
9月限callオプション 権利行使価格17250 80円 5枚売りつけ
10月限callオプション 権利行使価格17250 300円 買い付け
日経平均株価 16800円 SQ 残存日数4日
9月限callオプション 権利行使価格17250 40円
10月限callオプション 権利行使価格17250 320円
ここで転売すると
9月限 (80-40)×5= 200.000円
10月限 (320-300)×1= 20.000円
合計 22万円の利益
日経平均株価 17100円 SQ日 残存日数0日
満期日まで保有した場合の利益は
9月限 (80)×5= 400.000円
10月限 340円と仮定して(日経平均株価が伸びているので)=40.000円
合計 44万円の利益
これがカレンダースプレッドと呼ばれる取引手法です。
特徴としては最大限にタイムディケイの恩恵を受けられる取引手法です。
また当月のオプションが満期でなくなると、次の戦略にすぐ移れます。
(翌月のオプション買いが残っているので)
- [2016/09/10 08:44]
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